明細書が語る日本の医療
-
前立腺がん 30年間で患者数5倍増も死者数は横ばいのナゼ
今回は前立腺がんです。男性に限れば、前立腺がんの患者数は2012年度において第3位、昨年はついにトップに躍り出たと推定されているからです。 〈表〉に示したように、新規患者数は1985年には6000…
-
胃がん手術の多い病院 年間100件以上の病院は少ない
NDBオープンデータには、都道府県レベルでの手術件数までは載っていますが、病院ごとの数字はありません。ただし、病院はレセプトをもとに手術件数等を国に報告する義務があります。 その情報がDPC…
-
胃がん医療の均てん化 東北は手術力が低い
がん医療の整備は「がん対策基本法」に基づいて進められています。その中で最も重要な位置付けになっているのが「がん医療の均てん化の促進」つまり「全国どこでもがんの標準的な専門医療を受けられるよう、医療技…
-
胃がん検診受診率が高いエリアは内視鏡手術件数が多い
会社や自治体が行う胃がん検診は40歳から。しかし受診率は必ずしも高くありません。胃がん検診は早期発見を目的としたものですから、受診率が上がれば、ごく初期の胃がんといわれる上皮内がんの発見も増えるはず…
-
男性の胃がん患者は80歳以上でも年間2万人超 予防法は?
男性のほうが胃がんにかかりやすいことがよく知られています。新規患者数で女性の2.2倍、死亡数で1.9倍も多いのです。そこで男性の新規患者数、各手術件数、死亡数を年齢別にして、表にまとめてみました。 …
-
胃がん手術 「治る病気になってきた」というが水増しでは
胃がんは年間の新規患者数でトップ。死亡数では肺がんに1位を譲りましたが、いまだに日本人の“国民病”であり続けています。とはいえNDBオープンデータを見ていくと、世間で語られている胃がんのイメージとは…
-
肺がん手術数 47病院で年間実施件数の22%を手掛ける
「NDBオープンデータ」はレセプトを基にした統計です。これとは別に、厚労省が毎年公表している「DPC公開データ」があります。こちらには各病院の前年度の手術件数が載っています。 両者の手術件数を…
-
肺がん開胸手術は都道府県の格差が大きい
肺がん手術を受ける場合、がんの大きさやリンパ節転移などの状況によっては、開胸しないと取れないケースもあります。とくにステージⅢでは開胸がスタンダードになります。しかし、ステージⅡ以下で「どちらでも選…
-
男性の肺がん手術 50・60代で受けられる患者は50%以下
男性の年齢別新規患者数、手術件数、死亡数を〈表〉にまとめました。 まず2012年における患者数ですが、20代はわずか37人、30代で280人、40代でようやく1000人を超えます。ちなみに1…
-
肺がん手術を受けられる患者は意外と少ない
昨年10月、厚生労働省がレセプト(診療報酬明細書)情報・特定健診等情報データ(NDBオープンデータ)を公開しました。2014年度に全国の病院・診療所で行われた手術件数や検査件数が掲載されています。今…