著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

膀胱・腎臓がんの男性年齢別手術件数 内視鏡手術が多い理由

公開日: 更新日:

 膀胱がん腎臓がんとも圧倒的に男性に多いのが特徴です。膀胱がんの新規患者数の男女比は3対1(上皮内がんを含めれば4対1)、腎臓がんでも2対1です。そこで今回は、男性の年齢別手術件数と新規患者数を<表>にまとめてみました。

 膀胱がんの患者が増えるのは60代からで、ピークは80代以上、現役世代はあまり神経質になる必要はなさそうです。ただし上皮内がんも含めると、50代でもかなりの人数に達します。

 膀胱がんでは開腹による摘出術か、尿道から内視鏡を挿入して内側からがんをそぎ落とすTURBTかの選択になります。ただし膀胱を切除してしまうと、排尿のためのストーマが必要になるため、できる限りTURBTで治療を行うようにしています。新規患者数に対して摘出術の件数が少ないのはそのためです。とくに80代以上では、摘出術の件数はかなり限られてきますが、TURBTは積極的に行われています。また上皮内がんに対しても、原則としてTURBTが施行されます。

 しかし、TURBTも万能ではありません。がんを完全に取り切れず、再発することが少なくないため、何度も受ける患者が大勢いるのです。表の数字を見ると、50代以上における件数が、上皮内がんを加えた新規患者数の2倍以上であることが分かります。また、膀胱は筋肉でできた袋状の臓器で、TURBTはがんの周囲の筋肉も一緒にそぎ落としてしまうため、回数を重ねるごとに筋層が薄くなっていきます。回数にはおのずと限界があるということです。

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