著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

子宮がんの手術件数 頸がんは2回、3回手術を重ねることも

公開日: 更新日:

 子宮がんは「子宮頚がん」と「子宮体がん」に分かれているため、それぞれ手術も異なっています。主な手術の件数を〈表〉にまとめました。

 子宮頚がんの手術は「子宮頚部切除術」と「子宮頚部上皮内がんレーザー照射治療(蒸散術)」の2種類です。子宮頚部とは子宮本体と膣をつなぐ、直径2~2・5センチ、長さ3~4センチの円筒形の部分です。その中に細い子宮頚管が通っていて、出産に際しては胎児がここを押し開いて出てくるわけです。

 子宮頚がんは子宮頚部の底のほう(膣側)にできやすいため、手術では内視鏡を挿入してレーザーメスなどを使い、底部から子宮に向かって子宮頚管を取り巻くように円錐形に筋肉をえぐり取ります(円錐切除)。これが子宮頚部切除術です。出血が少なく、手技も簡単なため、手術時間は20分前後。普通は日帰り手術で、入院してもせいぜい1泊です。また、レーザー照射治療は上皮内がんに強力なレーザーを当て、細胞を瞬時に破壊してしまう方法です。

 子宮頚がんの手術件数の合計は約4万人。患者は毎年1500人近く増え続けているので、2014年度には3万4000人前後に達したと思われますが、すべての患者が手術を受けたとしても計算が合いません。実は円錐切除を行っても、がんが再発するケースが少なからずあるため、2回目や3回目を受ける患者がいるのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主