著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

男性の主要がん 肝・膵・肺は手術割合が低く発見時は末期も

公開日: 更新日:

 今回の連載では、全国のレセプトデータを集計したNDBオープンデータと、それに関連するいくつかのデータを使って、さまざまながん手術の実態について明らかにしてきました。

 連載を終了するにあたって、今日と明日の2日間で、今ままでの数字の総まとめをしたいと思います。表は男性の主要臓器がんの患者数、死亡数、手術件数を集計したものです。数字の年度が多少異なっていますが、それぞれ入手できる最新の数字なのでご容赦ください。

 新規患者数を2種類載せました。上段は上皮内がんを除いた(浸潤がん)数字、下段は上皮内がんを含んだ数字です。肺や大腸など、上皮内がんが少ない臓器の数字は公表されています。しかし、上皮内がんが多いといわれる胃や前立腺の数字は明かされていません。最近では「上皮内がんはがんではない」というのが国際的な見解になりつつありますが、日本では当たり前のように切除し続けています。数字を公表すると何か不都合があるのかもしれません。

 その問題はさておき、胃がん大腸がんでは、開腹・腹腔鏡による切除手術が積極的に行われています。特に大腸がんは、新規患者の大半が手術を受けている計算になります。しかし、膵臓がんと肝臓がんでは、手術を受けるのは新規患者の半分にも満たないことが分かります。膵臓がんはかなり進行してから見つかることが多く、手術できたとしても5年生存率がかなり低いのが実情です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ前監督・吉井理人氏が佐々木朗希を語る「“返事もしなかった頃”から間違いなく成長しています」

  2. 2

    矢沢永吉ライブは『永ちゃんコール』禁止で対策も…B'z『客の大熱唱』とも通じる“深刻な悩み”

  3. 3

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」

  4. 4

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  5. 5

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  1. 6

    オコエ瑠偉 行方不明報道→退団の真相「巨人内に応援する人間はいない」の辛辣

  2. 7

    ロッテ前監督・吉井理人氏が2023年WBCを語る「大谷とダルのリリーフ登板は準決勝後に決まった」

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    ドラマー神保彰さん ミュージシャンになるきっかけは渋谷109オープンだった

  5. 10

    ロッテ吉井理人監督の意外な「激情時代」 コーチの延々続く説教中に箸をバーン!殴りかからん勢いで…