データが語る 令和高齢者の実像
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経済・教育格差が高齢者の健康格差を生む 日本も欧米並み?
健康格差は、経済格差・教育格差と相関していることが、世界的に知られています。所得が多いほど、教育水準(最終学歴)が高いほど、健康で長生きな人が多く、低所得で教育水準の低い人ほど、不健康で寿命も短いと…
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デジタル・デバイド=情報格差で個人の健康格差が拡大する時代がやってくる
スマートウオッチとAIとIoT家電による健康管理。データやAIに管理されているようで、面白くないと感じる人も多いかもしれません。 しかし医療の世界では、すでに電子カルテなどが当たり前になって…
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スマートウオッチは「生理検査」を代替する 脳波以外は可能
スマートウオッチや家庭用の健康計測機器(体重・体組成計や血圧計など)は、病院で行われる各種検査の一部を代替することが可能です。病院の検査は大きく画像検査(放射線検査)、生理検査、検体検査の3つに分か…
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「AI」「スマートウオッチ」「IoT」で大きく変わる健康管理
AI(人工知能)とスマートウオッチ、IoT家電(アプリで自動制御できる家電)などを組み合わせると、いままではできなかったような健康管理が簡単に可能になるはずです。 たとえば1台で数種類の香り…
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健康管理に革命が起こる? カギはウエアラブル計測機器とAI
メディアには健康情報があふれていますが、その大半は、特定の栄養素や食材に関するもので占められています。あとはフィットネスぐらいでしょうか。また健康の指標としては、血圧、血糖値、体重(BMI)、体脂肪…
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気圧や揺れが影響する「高層階症候群」は本当にあるのか
建築と健康の関係で、対策が立てられているのは「室温」と「換気」ぐらいです。しかしかなり以前から、超高層ビルやマンションが健康に及ぼす影響について、さまざまなウワサや臆測がささやかれてきました。主に高…
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学校や職場のCO2濃度は意外と高い 都心の大気中は700ppm
建築物衛生法(厚労省)によれば、大型商業施設・公共施設・オフィスビル・学校などでは「CO2濃度はおおむね1000ppm以下であることが望ましい」とされています。そのため換気装置の設置が義務付けられて…
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自宅が寒いと健康に悪いが…「断熱」と「換気」のジレンマ
家が寒いと健康に悪いのですが、断熱性を高めようとすると、換気が悪くなるというジレンマがあります。 2000年以前に「シックハウス症候群」という言葉が注目されたのを覚えている人も多いと思います…
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「寒さ」が死亡数に与える影響…1月は6月の3~4割増し
12月に入って、ようやく冬らしい寒さがやってきました。しかし寒さは健康に大きな影響を与えます。たとえば総死亡数です。過去数十年にわたって1月が最多で、6月が最少になっています。1月は年間を通じて最も…
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1位は神奈川「長時間通勤」の健康被害はほとんど分かっていない
総務省によれば、往復の通勤・通学時間が長い県(2016年)は、1位が神奈川県(1時間45分)、2位が千葉県(1時間42分)、3位が埼玉県(1時間36分)。以下、東京都、奈良県、大阪府、兵庫県、京都府…
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実質労働時間は500時間超減少 中高年の健康長寿は約束されている?
健康に良いと分かっていても、具体的な根拠が少なく、効果がはっきりしないことが意外と多くあります。たとえば労働時間。「過労死」という言葉があるように、長時間労働が心臓や脳血管に悪いことはよく知られてい…
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「靴」を変えれば膝痛が改善する? 6割が効果を実感 豪州の研究グループが発表
2008年に出された厚労省の研究班報告書(介護予防の推進に向けた運動器疾患対策について)に、変形性膝関節症の自覚症状がある人は約1000万人、潜在的な患者は約3000万人と書かれています。膝の軟骨が…
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腰痛・肩こりの改善と予防…「寝具」の研究が進まない理由
中高年にとって、健康上の大きな悩みのひとつが「腰痛」です。国民生活基礎調査(厚生労働省、2019年)によれば、男性の9.1%、女性の11.3%が腰痛を訴えています。そのうち男性で7割、女性で8割が、…
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水道水の塩素消毒、冷蔵庫普及…生活環境の向上が寿命を延ばした
健康や寿命を左右するのは、ズバリ言って、われわれを取り巻く生活環境です。これには電気・ガス・水道をはじめとする社会インフラや、電車・自動車などの移動手段、住宅構造、家電製品、そのほか仕事に使う機械類…
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オートミール、赤ワイン、ダークチョコ…食品ブームはすぐに飽きられる
コロナ禍の一昨年から去年にかけて、オートミールが大流行しました。糖質が米の3分の1で、しかも免疫力をアップするらしい、コロナの巣ごもりにピッタリだ、というので注目されたのです。いまでもスーパーの店頭…
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「脂質」を減らしてアンチエイジングは幻だった…科学的にエビデンスなし
カロリーを減らすのが無理ならば、総カロリーは減らさずに3大栄養素のどれかを減らしてみたらどうだろう? やり玉に挙がったのが「脂肪(脂質)」でした。脂肪は高カロリーです。熱量は1グラム当たり9…
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カロリー制限でアンチエイジングは可能か? 動物実験では相反する結果も
アンチエイジングには、無数の流派がありますが、大きくは「食事系(サプリメントなどを含む)」と「運動系」の2つに分けることができます。 腸活(乳酸菌や食物繊維など)や肝活(アルコール制限など)…
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アンチエイジングと老年症候群 食事と生活習慣で改善可能
1990年代に、アメリカで「アンチエイジング(抗老化)」という、健康増進における新しい潮流が生まれました。 高血圧、動脈硬化、糖尿病などが、「成人病」から「生活習慣病」に言い換えられた時代と…
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「健康寿命」は個人の主観の平均値 重要なのは老化加速度の格差
健康寿命は、3年に1度行われる「国民生活基礎調査(厚生労働省)」(全国約28万世帯を対象としたアンケート調査)の中の、2つの質問項目をもとに計算されます。 ひとつは「現在、健康上の問題で日常…
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「健康寿命」とは「要介護年齢」ではない
「高齢者」の年齢を引き上げるのはいいとしても、本当に70歳まで、さらに75歳まで、働き続ける体力や気力はあるのでしょうか。 こうした議論で、必ず引き合いに出されるのが「健康寿命」です。厚生労働…