著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

学校や職場のCO2濃度は意外と高い 都心の大気中は700ppm

公開日: 更新日:

 建築物衛生法(厚労省)によれば、大型商業施設・公共施設・オフィスビル・学校などでは「CO2濃度はおおむね1000ppm以下であることが望ましい」とされています。そのため換気装置の設置が義務付けられています。一方、学校環境衛生管理マニュアル(文科省)によると、教室内は「おおむね1500ppm以下」とされており、数字に齟齬が見られます。しかし多くの学校は、文科省の基準を採用しているようです。ちなみに大気中のCO2は、平均で410ppmとされています。

 コロナ禍以前に、教室の濃度を測ったことがあります。朝一番でも600ppmほどあり、講義の終わり頃には2000ppmを超えていました。この程度では健康上の問題はないとされていますが、人によっては頭がボーッとして、眠気に襲われるという報告もあります。授業中に居眠りする学生が少なくないのは、単に私の講義がつまらないから、だけではないのかもしれません。

 新型コロナは空気感染(エアロゾル感染)が主であるため、換気が励行されています。厚労省によれば、室内のCO2濃度を1000ppm以下に抑えることが、感染防止に有効とされています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  2. 2

    協会肝いりゲームアプリ頓挫の“張本人”は小林浩美会長…計画性ゼロの見切り発車で現場大混乱

  3. 3

    巨人・田中将大 戻らぬ球威に焦りと不安…他球団スコアラー、評論家は厳しい指摘

  4. 4

    SixTONES新冠番組を潰しにかかるTBS日曜劇場の本気度 道枝駿佑、松本潤、目黒蓮が強力な"裏被り”連発

  5. 5

    長渕剛「理不尽と戦ってほしい」鹿児島の母校卒業生にエールも…元女優から新たな告発

  1. 6

    侍J井端監督が正捕手に据えたい大本命は…3月強化試合への招集は「打倒甲斐」のメッセージ

  2. 7

    「胎動」と「混迷」が交錯するシンドイ2年間

  3. 8

    吉幾三(5)「お前のせいで俺と新沼謙治の仕事が減った」

  4. 9

    長山藍子のおかげでわかった両眼のがんを極秘手術

  5. 10

    ニセコで横行する「海賊スキースクール」…中国系インストラクターやりたい放題で認定校とはイタチごっこ