著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

カロリー制限でアンチエイジングは可能か? 動物実験では相反する結果も

公開日: 更新日:

 アンチエイジングには、無数の流派がありますが、大きくは「食事系(サプリメントなどを含む)」と「運動系」の2つに分けることができます。

 腸活(乳酸菌や食物繊維など)や肝活(アルコール制限など)は、食事系に入ります。眠活(睡眠の改善)は、運動系と拡大解釈できます。肺活(呼吸法の改善など)も運動系に入れていいでしょう。どちらでもないのは、脳活(脳トレ)やメン活(メンタルトレーニング)などに限られます。

 食事系の基本は「カロリー制限」です。マウスやラットの摂取カロリーを、通常の7割程度に減らすと、寿命が大幅に伸びることが知られています。アメリカのウィスコンシン大学は、約100匹のアカゲザルを2つのグループに分け、一方のグループには好きなだけ食べさせ、もう一方にはカロリー制限を行って、20年以上も飼育し続ける実験を行いました。その結果、カロリー制限を行ったサルのほうが、老化が遅く、平均寿命が長いことが示されたのでした(2009年)。日本で古くから言われてきた「腹八分目(実験は七分目)」が、科学的に実証されたと言っていいかもしれません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース