著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

健康管理に革命が起こる? カギはウエアラブル計測機器とAI

公開日: 更新日:

 メディアには健康情報があふれていますが、その大半は、特定の栄養素や食材に関するもので占められています。あとはフィットネスぐらいでしょうか。また健康の指標としては、血圧血糖値、体重(BMI)、体脂肪率、筋肉量などが使われています。筋肉量以外は数字を下げたほうがいいとされています。炭水化物を制限して血糖値や体重が減れば成功、といった具合です。

 栄養素や運動に関する健康情報が多いのは、それらが調べやすいからに過ぎません。ヒトを使わなくても、マウスを使って実験できます。しかも他の条件を一定に保つことができるため、因果関係が“科学的”に実証できるわけです。

 しかしそれで得られた知見が、複雑な社会生活を営む現代人に、そのまま当てはまる保証はありません。しかも個人差があります。フィットネスで筋肉がつく人がいる半面、腰や膝の関節を痛めてかえって動けなくなる人もいます。炭水化物を制限すると、血糖値が下がる人もいますが、元気がなくなったり怒りっぽくなる人も増えてきます。

 一方、衣食住のうちの衣と住も、われわれの健康維持のために大きな役割を果たしています。ほかにも家族関係、仕事と通勤、睡眠、職場やご近所との人間関係なども、健康を大きく左右します。音やにおいだって、影響しているはずです。しかしそれらは科学的な実証が難しいため、あまり顧みられてこなかったのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束