永田宏
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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

腰痛・肩こりの改善と予防…「寝具」の研究が進まない理由

公開日: 更新日:

 中高年にとって、健康上の大きな悩みのひとつが「腰痛」です。国民生活基礎調査(厚生労働省、2019年)によれば、男性の9.1%、女性の11.3%が腰痛を訴えています。そのうち男性で7割、女性で8割が、50歳以上です。

 肩こり(首こりを含む)も大勢います。症状を訴える人は、男性では5.7%、女性では11.4%となっています。ただし、比較的若い人にも多く、50歳以上は男女とも50%台となっています。

 腰痛も肩こりも、病院で完全にスッキリ治ることは多くはなく、鍼灸(しんきゅう)を受けたり、自宅で湿布薬を貼ったり、ストレッチをしてみたり……と、みなさんいろいろやってみるのですが、効果は限定的といったところでしょう。

 ところが「寝具を替えたら腰痛がよくなった」「肩こりが解消した」といった話をよく耳にします。そのため、ネット通販などには、「腰痛に効くマットレス」や「肩こりを予防する枕」が多数出品されています。

 これは日本だけでなく、どうやら世界共通のことのようです。ニューヨーク・タイムズやフォーブスなど、エリートビジネスマンが読むような新聞・雑誌でさえ、「腰痛にいいマットレス ベスト10」といった特集記事を、毎年掲載しているほどです。

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