自民党と企業献金 蜜月の半世紀
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コロナでまた犠牲に…大企業は非正規社員を切っても、自民党を切ることはない
2008年のリーマン・ショックでは、「派遣切り」が横行した。トヨタの奥田碩が経団連の会長を務めていた04年、製造業への派遣労働が解禁されたことが響いた。 09年に誕生した民主党政権は、翌年に…
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奥田経団連が自画自賛した2年後の2008年、派遣労働者は真っ先に切られ40万人が失業
トヨタ会長の奥田碩は2006年、経団連会長としての最終年を迎え、自身の実績に自信満々だった。 02年の就任以来、経団連の政党評価で自民党に高得点をつけて会員企業に献金を促した。トヨタ自身、率…
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2004年に製造業での派遣労働解禁…重要局面ではトヨタがいつも献金額トップだった
なぜ非正規雇用は、この30年で働く人の2割から4割に増えたのか。今シリーズの初回は、1995年に日本経営者団体連盟(日経連)が出したリポート「新時代の『日本的経営』」、第2回では99年に労働者派遣法…
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1999年に派遣労働の対象を自由化…自民党は「企業経営者の味方」だと国会答弁ではっきり
「雇用柔軟型」という言葉が出てきたのは1995年。日本経営者団体連盟(2002年、経団連に統合)のリポート「新時代の『日本的経営』-挑戦すべき方向とその具体策」の中だった。プラザ合意(85年)で円高が…
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非正規雇用が30年で20.3%→37.1%に…増加は1995年の財界リポート「新時代の日本的経営」がきっかけ
30年前の1994年、日本の非正規雇用の割合は20.3%だった。それが2023年には37.1%に。非正規雇用で働く人は不安定な上に賃金が低迷し、将来への不安は募るばかりだ。 政権を長らく運営…
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献金は「社会貢献」…経団連・十倉雅和会長の大きな勘違い
平成に入り、日本の大企業は凋落の一途をたどった。 経済メディア「STARTUPS JOURNAL」によると、1989(平成元)年の企業の時価総額は、世界のトップ50社のうち日本企業が32社を…
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アベノミクスを礼賛…榊原経団連が献金呼びかけを再開
「二等国、三等国になりそうだった日本がようやく、立ち直りつつある」 この言葉を発したのは、復古主義の政治家ではない。経団連会長の榊原定征(東レ会長)である。 榊原は2014年9月8日、…
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民主党政権になった途端に「政策評価」を廃止…経団連と自民党の出来レースだった
トヨタ会長の奥田碩が経団連の会長に就任し、2003年、政党に対する政策評価が始まった。その評価をもとに、経団連が会員企業に献金を呼びかけるという仕組みだ。政策評価は、政策ごとのA~Eの5段階。初の評…
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奥田碩トヨタ会長が経団連会長に就任 機関紙での座談会で打ち出した「政党採点」への疑問
自民党の下野を受けて、経団連会長の平岩外四(東京電力会長)は1993年に「企業献金を廃止を含めて検討する」という方針を示した。 それから10年、2003年に政権を握っていたのは自民党で総理総…
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1993年に自民党が下野…平岩経団連が献金斡旋を取りやめ
岸田文雄、安倍晋三、茂木敏充……。近年の自民党の中軸の面々は、いずれも1993年に初当選した。 この年、自民党は結党から38年で初めて政権を失った。細川護熙を首相とする7党1会派による連立政…
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田中角栄が退陣、首相に就いた三木武夫が「企業献金禁止」を提唱するもトーンダウン
今年6月19日、政治資金規正法が改正された。野党が求めた企業・団体献金の禁止は盛り込まれなかった。だが首相の岸田文雄は2日後、記者会見で「これまで積み上げてきたさまざまな取り組みの大きなステップ」と…
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田中金脈vsメザシの土光…自民党の金集めで頼りになった経団連に命運を握られることに
自民党が裏金問題を契機に政治資金規正法を改正する際、決して企業・団体献金の禁止に踏み込まなかったのはなぜだろう。それはある呪縛が解けないからではないか。 「政治は数、数は力、力は金」 …
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献金1億円超は46年間で249社…企業・団体献金は3年で記録破棄の「もう1つの裏金」だ【表あり】
いくら大企業が儲かっても、非正規雇用の人の待遇は悪いまま。法人税率は引き下げられているのに、消費税は増税される。 東日本大震災で過酷な原発事故を経験したのに、原発を新たにつくる。化学物質「P…