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渡辺周Tansa 編集長

日本テレビを経て2000年に朝日新聞入社。17年にワセダクロニクル(現Tansa)を創刊、電通と共同通信の癒着を暴く「買われた記事」で、日本外国特派員協会「報道の自由推進賞」。寄付で運営し非営利独立を貫く。ご支援を! https://tansajp.org/information/10731/

トランプの言いなり安倍政権が米兵器を爆買いし、経団連に焦り

公開日: 更新日:

政治のみこむ軍産複合体(6)

 安倍晋三政権は2014年4月、武器輸出3原則を廃止した。日本の軍需産業にとっては、武器の輸出は念願だ。国内企業は安倍政権で優遇されたことになる。

 だが安倍政権にとって、最重要パートナーは米国だ。12年12月に第2次安倍政権が発足してからは、戦闘機など米国から大量に兵器を買い始める。13年度に1040億円だった購入額は、17年度には3倍以上の3791億円にまで膨らんだ。

 米国からの兵器購入は、対外有償軍事援助(FMS)と呼ばれる契約に基づいて行われる。この契約の不平等な点は、兵器の価格を米政府が決めることだ。

 例えばF35A戦闘機。1機あたりの価格は、12年で97億円だったのが、16年度には1.6倍の157億円にまで上昇している。

 それにもかかわらず、日本政府は価格が上がった理由すらまともに把握していない。税金の使い方をチェックする会計検査院は、価格の上昇について次のように指摘している。

「合衆国政府に対して定量的に要因を確認する必要がある」

 要は、「米国の言いなりになって日本の税金を無駄遣いするな」ということだ。

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