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渡辺周Tansa 編集長

日本テレビを経て2000年に朝日新聞入社。17年にワセダクロニクル(現Tansa)を創刊、電通と共同通信の癒着を暴く「買われた記事」で、日本外国特派員協会「報道の自由推進賞」。寄付で運営し非営利独立を貫く。ご支援を! https://tansajp.org/information/10731/

軍需企業を増長させたのは自民党 献金と要望をセットで受け入れ続けてきた

公開日: 更新日:

政治のみこむ軍産複合体(7)

「防衛大臣、なぜここに三菱重工会長が入っているんですか。どういう役割を期待していますか」

 2024年3月の参議院予算委員会。立憲民主党辻元清美が、防衛大臣の木原稔をただした。防衛省は前月に「防衛力の抜本的強化に関する有識者会議」を設けた。座長は経団連名誉会長の榊原定征。東レ出身で、安倍晋三政権の時に経団連の会長を務めた人物だ。

 有識者会議には三菱重工業会長の宮永俊一が、委員として参加している。だが三菱重工は多額の兵器生産を受注している。辻元はそのことを今度は首相の岸田文雄に問うた。

「総理、今年度も1兆円ですよ、発注しています。そういう利害関係者を有識者会議、防衛政策の、任命するのは、私、たとえこの方が立派な方であったとしても、それから三菱重工のためにも、変なこと言われないように控えた方がいいと考えますが、いかがですか」

 岸田は言う。

「防衛産業に関わっている方からの意見も聞かせていただくためにメンバーとして入っていただく、全体の構成を考えた場合には不自然ではないと考えます」

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