「わんぱく天国」佐藤さとる著 村上勉絵

公開日: 更新日:

 昭和十×年、地区でただ一人、少年団に所属する小学3年のカオルは、団の帰り道、6年生の明に待ち伏せされる。警戒するカオルに、明は少年団で習う手旗信号やロープのつなぎ方などを教えて欲しいという。隣地区のガキ大将の明は、独自に少年団を結成して、子分たちにそれを教えるらしい。応じたカオルだが、次第に仲間たちと応援団遊びで盛り上がる明たちがうらやましくなってくる。だが、明たちの仲間には入れてもらえない。そんな中、カオルは明の少年団遊びを知った隣家の一郎から呼び出される。一郎は、明たちが計画している山での斥候遊びに乱入して、彼らをかく乱しようとカオルを誘う。

 戦前の少年たちの日常を描いた自伝的作品。(講談社 630円+税)

【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情