「健康寿命 60のヒント」秋葉賢也著
世界一の長寿国である日本。しかし、平均寿命は長いものの、実は“病気やケガなどで介護を必要とせず、生活が不自由にならない”年齢を指す「健康寿命」には問題がある。
厚生労働省の調べによると、日本人の平均寿命と健康寿命の差は、男性で9年、女性で13年。つまり、人生の終盤の10年前後は、寝たきりになったり生命維持装置で生かされるなど“不健康”な状態になっている人が多いのだ。
本書では、平均寿命と健康寿命の差をなくすための、さまざまな工夫を伝授。口腔ケアや骨の強化の重要性、そして女性の健康寿命が日本一長い静岡県が取り組むウオーキングの効果なども解説する。
また、今年105歳を迎える現役内科医、日野原重明氏の生活習慣も紹介している。(東京書籍 1400円+税)