「日本卓球は中国に打ち勝つ」宮﨑義仁著

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 若手選手の活躍が目覚ましい卓球の元代表監督で、現在は強化本部長として若手育成に取り組む著者が、その躍進の秘密を明かしたスポーツノンフィクション。

 2001年、男子日本代表監督に就任した氏が真っ先に手掛けたことは小学生のナショナルチームの新設だった。

 そして、卓球漬けの中国流の育成法に対して、全体的な人間力を身に付けさせることを重視。若い選手を育てる最適の方法とは、自発的に勉強をする子を育てることだという。勉強もできない子が卓球だけ強くなるわけがないからだ。

 さまざまな教育プログラムの狙いと効果を語る一方で、各代表選手の技の解説や、代表選考の際の知られざる戦略など。卓球の奥深さを知れば、東京五輪がより待ち遠しくなる。

 (祥伝社 820円+税)

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