「懐かしいお菓子武井武雄の『日本郷土菓子図譜』を味わう」伴田良輔ほか著
一方で戦時下の昭和15年には、老舗の銘菓でも「現時局下の菓子を無條件で評價する事ハ過酷であるが」とただし書きをつけながらも辛口のコメントを添えていたりする。
芝明神祭の折に買い求めた江戸名物の「芝明神太々餅」(太好庵)や露店の「野菜菓子」など、今では味も分からない菓子も多数あり、お菓子の歴史を伝える資料としても価値が高いという。
かつて食べた懐かしい故郷のお菓子に再会できるかも。
(新潮社 1800円+税)