「竹中平蔵への退場勧告(レッドカード)」佐高信著
竹中平蔵は派遣労働の規制を緩和して、国民の購買力を低下させ、日本の経済をめちゃくちゃにした。自分が会長を務める人材派遣会社パソナに有利な政策をとる究極のエゴイストであり、国会で証人喚問すべきだ。
竹中を大臣に任命した小泉純一郎は、郵便局が過疎地のライフラインになっていることが理解できず、竹中に郵政の規制緩和を丸投げした。竹中の兄貴分だった中谷巌は、竹中にはコミュニティーという考えがないことを指摘し、コミュニティーの分断や社会的な価値の毀損を考慮しない構造改革を否定する。「自己責任」を掲げ、富の再分配を実施しないアメリカの政策に追随しているだけだ。
佐高信が竹中平蔵に突きつけるレッドカード。
(旬報社 1300円+税)