「竹中平蔵への退場勧告(レッドカード)」佐高信著

公開日: 更新日:

 竹中平蔵は派遣労働の規制を緩和して、国民の購買力を低下させ、日本の経済をめちゃくちゃにした。自分が会長を務める人材派遣会社パソナに有利な政策をとる究極のエゴイストであり、国会で証人喚問すべきだ。

 竹中を大臣に任命した小泉純一郎は、郵便局が過疎地のライフラインになっていることが理解できず、竹中に郵政の規制緩和を丸投げした。竹中の兄貴分だった中谷巌は、竹中にはコミュニティーという考えがないことを指摘し、コミュニティーの分断や社会的な価値の毀損を考慮しない構造改革を否定する。「自己責任」を掲げ、富の再分配を実施しないアメリカの政策に追随しているだけだ。

 佐高信が竹中平蔵に突きつけるレッドカード。

(旬報社 1300円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由