映画「マイ・インターン」のデ・ニーロで理想のシニアを学ぶ
「デ・ニーロ演じるベンが現代の技術に少しずつ適応し、若い世代とうまくコミュニケーションをとっていくという描写は、頭が下がります。どうしても、われわれ世代は『アナログじゃないといけない』『ネットなんて……』となりがちですが、ベンはベテランの良さも残しながら新しいことにも挑戦するバランスの良さがある。ガツガツせず、また偏屈にならずに価値観を押し付けない柔軟な姿勢は今のシニア層が見習うべきポイント。ただ、あれはあくまで理想。あんなにカッコ良くて出来過ぎな70歳はなかなかいません(笑い)」(映画評論家の秋本鉄次氏)
ただ、この作品、ベテランが若者に経験を伝えるというだけではない。やもめのベンは、インターン先に出入りする女性整体師に体をマッサージされて、思わず下半身が元気になってしまい、「まだまだ現役だな」と年下社員にイジられるシーンも。恋愛を楽しみ、男としての魅力も失っていないという描写も盛り込まれている。
「人生は70から」と背中を押してくれる作品に仕上がっている。