前評判と大違い スター・ウォーズ最新作に酷評続々のワケ
「有名なオープニングやワイプによる画面切り替え、衣装やメカのデザインから画面の質感まで、77年から作られた旧3部作に驚くほどそっくり。少年時代に夢中になったあの世界観に一瞬で舞い戻れる幸福感を味わえます。しかし新監督J・J・エイブラムスは、降板したシリーズ生みの親のジョージ・ルーカスを前に手が縮んだのか、どこか持ち前の躍動感に欠けている。そのせいで、見せ場の多くは旧3部作のオマージュになっているものの、どれもオリジナルより微妙に劣る印象です」
TOHOシネマズが一部劇場で200円の値上げを発表したことも話題になったが、週末の映画館はそれでも4DXや3Dなど設備のいいスクリーンから完売していく盛況ぶり。世界中でコスプレして騒いでいるのはにわかファンばかりで、ある意味、ディズニーの周到なプロモーションミックスの勝利といえるが、公開された以上、人の口に戸は立てられない。“フォース”の力でどこまで悪評を吹き飛ばせるか。