批評家も太鼓判「ロッキー」シリーズ最新作は泣ける1本
今年2015年の洋画界は「マッドマックス」や「ターミネーター」「007」など、40代以上の世代にはたまらない人気シリーズの新作やリブートが目白押しだった。
その大トリが「スター・ウォーズ」というわけだが、大々的に繰り広げられているその宣伝の陰で、じわじわと評判を高めているのが「クリード チャンプを継ぐ男」。タイトルからはわかりにくいが、あのロッキーシリーズの新章で、正統なる続編だ。
ボクシング界を引退し、ひとり細々とレストランを経営するロッキーの前に、ライバルにして親友アポロ・クリードの息子を名乗る青年アドニスが「コーチしてくれ」とやってくる。リングに散った父アポロと同じ運命をたどらせたくない義母はボクシングに猛反対、そんないわくつきのアドニスを引き受けるコーチなど一人もいなかった。それでもアドニスはプロボクサーになる夢をかなえるため勘当同然で家を飛び出し、最後のよすがとしてロッキーを訪ねてきたのだった――。
「シリーズファンなら思わず胸が高鳴る設定です」と、辛口で鳴らす映画批評家の前田有一氏も興奮気味に語る。