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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

タレントどもの“W杯便乗商法”はまだ始まったばかり

公開日: 更新日:

 今週のテレビは紀州のドン・ファンを挟んでW杯一色。NHKが生中継したコロンビア戦の平均視聴率は48・7%、瞬間最高視聴率は55・4%と近年まれに見る高視聴率を叩き出した。4年前のブラジル大会の日本の初戦が46・6%だから、それを上回り、異常に盛り上がっている。

■どうでもいいぶっちゃけ話な2人

 ワイドショーも大喜びで翌日は「大迫、半端ないって!」だらけ。その由来は高校時代の対戦相手が試合後にロッカールームで言った「大迫、半端ないって!もー、あいつ半端ないって。後ろ向きのボール、めっちゃトラップするもん」が発端。その動画は一夜にして拡散された。動画からのブームといえば、大阪の高校ダンス部からの荻野目ちゃんがある。高校神ダンスを見た人は「大迫、半端ないって!」も見てるに違いない。それをテレビが後追い。みっともない話だが。

 便乗するタレントもちらほら。例えば元サッカー選手たち。普段バラエティーで現役時代の裏話やモテ・エピソードなどを語り、ヘラヘラしていたくせに急に本業はこれとばかりに出てくる。武田修宏とか前園真聖とか。もっとも、出してもらえるのはいい方。本田泰人は「坂上&指原のつぶれない店」(TBS系)に出演、中古車屋経営で従業員に2億円持ち逃げされた話をして「どうしてタレントやスポーツ選手は数字に弱いんでしょうね」と坂上に話をフラれた指原に「バカだからじゃないですか」と言われる始末。

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