歌舞伎座やっと再開も閑散ガラガラ…松竹の悲鳴が聞こえる

公開日: 更新日:

 8月はもともと若手中心の納涼歌舞伎の月なので、幸四郎、猿之助、愛之助、勘九郎、七之助、壱太郎、児太郎らが主演で、感染防止のためなのか、「連獅子」「棒しばり」「義経千本桜/吉野山」「与話情浮名横櫛/源氏店」と、出演者が少なく、稽古もそれほど必要のない古典が選ばれた。

 事情は分かるが、この値段と演目では、「どんな形でもいいから歌舞伎座で歌舞伎を見たい」というコアな客層以外は買わないだろうと思った。そういうファンでも高齢者や地方に住む人は出かけにくいし、団体客など望めない。

 やはり、発売された分も完売にはならず、4日にも行ったが3階は発売分の半分しか埋まっていなかった。

 役者はしっかりつとめている。場内のスタッフにも必死さ、丁寧さが感じられる。朝日新聞は「待ってました」という見出しを掲げて報じていたが、「安心・安全に歌舞伎を見に行ける日」を待っている人はいるのだろうが、今月の公演に「待ってました」と出かける人は少ない。これだけガラガラだと、見に行くことが、なにか悪いことをしているような錯覚になる。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  4. 4

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"

  5. 5

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  1. 6

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  2. 7

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  5. 10

    永野芽郁&田中圭の不倫スキャンダルをスルーするテレビ局の身勝手…ジャニーズの時の反省は?