歌舞伎座やっと再開も閑散ガラガラ…松竹の悲鳴が聞こえる
3月公演が中止となって以来、5カ月ぶりに歌舞伎座が開いた。1808席のうち発売されたのは823席なので完売しても45%。
初日に行ったが、まず、入り口で、人の少なさに驚いた。再開を待ちわびていた人の群れなんて、どこにもない。取材に来ていた報道陣のほうが多いくらいだ。なかに入っても、ロビーは閑散としている。発売された席もかなり余っていた。ただ、人数が少ないわりには拍手は大きく響く。
通常の歌舞伎座の公演は昼・夜の2部制で、それぞれ4時間近くの間に3つか4つの演目がある。1等席が1万8000円で一番安い3階後方が4000円。昼・夜行けば3万6000円(3階後方だと8000円)で8時間・6演目を見る。今月は4部制にして、各1時間で1演目、1等8000円(3階は一律3000円)。全部見に行くと、1等は3万2000円(3階後方だと1万2000円)と払う額はこれまでとそんなに変わらないのに、4時間4演目しかないので、チケットを買う立場としては、倍以上になった感覚だ。
■幕をあけるほど赤字では…