ティアラ暴走で「チェッカーズ」が再評価される理由 ジャニーズを凌ぐ人気と冷静なファンの質

公開日: 更新日:

 2人になった新生キンプリの前途は多難だ。ジャニーズ事務所が存亡の危機に立たされているからだ。ジャニー喜多川前社長(2019年死去)の性加害問題が大手メディアでも報道され始め、5月21日には事務所の最年長タレントである東山紀之が『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日)で「このまま、ジャニーズという名前を存続させるべきなのか」と屋号の変更も示唆するほどの事態になっている。

「週刊誌や夕刊紙は以前からジャニー氏の性加害について取り上げてきましたが、テレビは沈黙していました。自局のドラマやバラエティに出て、高い視聴率を稼いでくれるアイドルの所属するジャニーズ事務所について都合の悪いことを報道すれば、『タレントを引き上げられるのではないか』という恐怖があったからです。現在の藤島ジュリー景子社長の母親で、事務所の副社長だった藤島メリー泰子氏がそのような圧力を掛けていたと言われています」(メディア関係者)

■80年代のジャニーズ独占状態に風穴を開ける

 田原俊彦、野村義男、近藤真彦の『たのきんトリオ』が人気になった1980年代以降、ジャニーズ事務所は数十年間に渡って、男性アイドル市場を独占してきたと言っていい。“独占”の背後には、メリー氏などの強気な交渉術があったと考えられる。その中で唯一、彼らを超えたのがチェッカーズだった。1983年9月に『ギザギザハートの子守唄』でデビューし、1984年に2枚目の『涙のリクエスト』が大ヒット。3枚目の『哀しくてジェラシー』を含め、3曲同時にトップテンにランクインするなど芸能界に一大旋風を巻き起こした。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動