フジテレビの旧ジャニーズ検証番組に欠けていた“ドン”日枝久氏の証言、「圧力」隠蔽のまま幕引きなのか
■「夜ヒット」の司会を務めた古舘伊知郎の爆弾証言
フジが調査すべき人物は、日枝氏に限らない。かつての同局の看板番組「夜のヒットスタジオ」で司会を務めていた古舘伊知郎は8日、読売テレビの「そこまで言って委員会NP」で「各局にジャニーズ担当がいて、しっかりズブズブになっていくわけですよ。銀座のクラブの請求書もジャニーズに送るとか、そういうことが日常的にあるぐらいジャニーズは強かったわけですよ」と話した。
「『夜ヒット』の司会者がこう言っているわけですから、フジは当時の制作陣を取材すべきです。『40年近く前のことだから』は理由にならない。ジャニー氏の性加害はその前から近年まで50年以上も続いていた。メリー氏がそれを圧力によって放置、隠蔽していた。今の現役局員は、過去の幹部の作ったレールの上を歩いている。ですから、現役の人を矢面に立たせるのはかわいそうな面もあります」(前出のベテラン芸能記者)
NHK「クローズアップ現代」の検証では、元フジ社員の吉野嘉高氏が「ジャニーズは触れないということですよ。触ると大ごとになる可能性があるから、やり過ごしたほうがいいということが最初に言われた」「そこから先は自動的にジャニーズネタがきたら、これは扱えないって瞬時に判断するようになっていく。そこにもう疑問も持たない、条件反射」と語っていた。