フジテレビの旧ジャニーズ検証番組に欠けていた“ドン”日枝久氏の証言、「圧力」隠蔽のまま幕引きなのか
■月9→「スマスマ」の流れでジャニーズの恩恵を最も受けたテレビ局
フジテレビは、最もジャニーズの恩恵を受けたテレビ局だと言える。1990年代にはSMAPの木村拓哉が「ロングバケーション」「ラブジェネレーション」など、月曜夜9時の連続ドラマで30%を超える視聴率を獲得。1996年には月曜夜10時から「SMAP×SMAP」が始まり、毎週のように20%以上を叩き出す看板番組となった。
「月9ドラマの後に『スマスマ』を見るという流れができ、当時の月曜ゴールデン、プライムタイムはフジテレビがほとんど1位でした。SMAPが脂が乗ってきた頃、中居正広も香取慎吾も草彅剛もフジテレビで連続ドラマの主演を務め、高視聴率を生み出しました。もちろん、当時のフジの制作陣が事務所から信頼されていたからキャスティングできたのだと思いますけどね」(ベテラン芸能記者)
この頃にメリー喜多川氏が圧力をかけ、各テレビ局が沈黙し始めたと考えられる。ジャニー氏の性加害に関する「再発防止特別チーム」の調査報告書には、1999年の「週刊文春」の記事を元にこう書かれているからだ。