マクドナルド新CMでキムタクに代わりDA PUMPが起用された因縁…広告マンは知っている
さまざまな商品をタレントや俳優を使ってCM展開する日本マクドナルド社。2020年から出演していた木村拓哉もそのひとりだったが、性加害問題を受け同社は「契約を更新しない」と打ち切った。10月からはDA PUMPを新商品のCMに抜擢した。
旧ジャニーズと沖縄出身のダンスグループとの間には因縁がある。1997年にデビューしたDA PUMP。キレのあるダンスとアップテンポな歌で新たに音楽シーンで人気を博したが、音楽番組の出演はほとんどない。正しくは出られなかった。
「似たようなグループはジャニーズとかぶる。音楽番組に出さないように」と、当時の副社長・メリー喜多川氏が暗黙の圧力をかけ、テレビ局も忖度していた。真っ先に犠牲になったのがDA PUMPだった。忖度の象徴的な例として語り継がれているこの話を、CM制作に携わった関係者が知っていても不思議はないが、木村に代わりDA PUMPの起用は因縁めいたものを感じる。
早々に他のタレントに代えたマクドナルド。日産など他の企業は「被害者への補償。今後の対応の推移を見守る」としているが、結論が出るまでは時間がかかる。その間もCM界は動いている。