フジテレビの旧ジャニーズ検証番組に欠けていた“ドン”日枝久氏の証言、「圧力」隠蔽のまま幕引きなのか
フジテレビが21日に放送した、特別番組「週刊フジテレビ批評特別版~旧ジャニーズ事務所創業者による性加害問題と“メディアの沈黙”」に厳しい目が向けられている。
「ジャニー喜多川氏の性加害が最高裁で確定した2004年当時なぜ報じなかったのか」「事務所への忖度はあったのか」などについて、現役社員、元社員77人に取材。その主なコメントを読み上げながら、メディア論が専門の上智大学文学部・音好宏教授を交え、現役の渡邉奈都子報道局長、立松嗣章編成制作局長、大野貢情報制作局長も出演し反省の弁を述べたが、「体裁を整えただけのような検証番組だった」という声が放送関係者から出ているのだ。
「NHKの『クローズアップ現代』をなぞるような作り方でした。“検証番組を放送した”という既成事実を作りたかっただけのように感じました。放送の発表も前日で、土曜14時と目立たない時間帯にオンエアした。考え過ぎかもしれませんが、できれば見てほしくないという雰囲気が伝わりました。出演した局長もカンペを見ているような棒読みのコメントばかりで、視聴者に気持ちが伝わったのかは疑問です」(週刊誌記者)