石丸伸二氏への「未婚・子なし」批判は見当違い 目を向けるべきは「一夫多妻制」発言ではなく…
「『どのような選択肢が増えれば、結婚や子どもを持つという人生の過程を踏めるのか?』という視点は、未婚・子なしの人たちにこそあるものとも言えます。石丸氏が未婚で子なしだからという批判は、結婚して子どもを持つのは当たり前で、それを行なってやっと一人前だという、前時代的な考えが前提となっている気がして他なりません」(報道番組制作関係者)
そもそも石丸氏の「一夫多妻制」発言は、それぐらい極端なことを行わなければ、人口減少の直接的な解決はしないと考えるが、それを自分はやるつもりはないというニュアンスの発言だった。
石丸氏は安芸高田市長時代に応じた毎日新聞のインタビューで、「『まず結婚』をスタートラインにしていては、少子化対策は前に進まない」という考えを示している。さらに日本より出生率が高い欧州の国々は婚外子の割合も高いという例を挙げながら、結婚することこそが少子化解決に繋がるという前時代的な価値観の脆弱さを指摘し、学費、医療費、生活費の支援が充実し、どんな状況の子どもの権利も保障し、経済的にしっかりと支援していく仕組みの必要性に言及したものだった。