初舞台前夜に大酔っ払い…俳優・森田順平の酒エピソード
■50代からおいしいお酒を厳選
飲み方が変わったのは50代になってから。よりおいしいお酒を選ぶようになったんです。例えば日本酒。学生時代に醸造用アルコールや糖類を添加した、いわゆる“二級酒”で何度も痛い目にあってますから、好きなのは基本的に純米酒系。
よく買うのは埼玉・蓮田の「神亀」。最近、開封したのは新潟の「八海山 純米吟醸」ですが、仕事柄、地方ロケでおいしいお酒に巡り合うこともあります。
BSジャパンの旅番組「聞きこみ!ローカル線 気まぐれ下車の旅」のリポーターとして訪れた滋賀・甲賀の「三連星」と高知・安田町の「南」は飛び抜けておいしかった。お酒は日本酒に限らず、風土や郷土料理と合うもので、その土地で飲むと、思わずうなるほど個性豊かで馥郁とした味わいがあります。
今の季節はやはり燗酒です。「神亀」なら燗をして少しぬるくなったぐらいが僕にとっての適温だし、フグのヒレ酒もウマい。実は下関・唐戸市場へ行った際に買ってきたフグヒレを冷蔵庫にストックしてある。燗のためのチロリは、最近知り合いから頂いた、内側を錫でコーティングした銅製が最高です。口当たりが柔らかくなり、ヒレ酒がどんなに熱くても不思議とその熱さを感じさせないのが魅力です。
いい仕事とおいしい酒。この2つが僕にとっての“車の両輪”ですね。