集団感染が続々…間違いだらけの「ノロウイルス対策」
■マスク=×
ノロウイルスは接触感染が圧倒的に多い。インフルエンザのような飛沫(ひまつ)感染ではなく、ノロウイルス患者や保有者の手や指などを介し、ドアノブや手すりにウイルスが付着。それに触れた人の手に付いたウイルスが口に入るなどして感染する。マスクは吐物からの感染予防には大切だが、日常的には効果が薄い。
■30秒以上の手洗い=○
アルコールではウイルスを完全に殺すことはできないからせっけんで泡立て洗い流す。シワの間にまで付着しているウイルスを落としきるために、流水で30秒以上の手洗いを心がける。
■加熱=○
ノロウイルスは高温に弱い。ウイルスを保有しているかきなどの二枚貝は85~90度で90秒以上、加熱すればウイルスは死滅する。
■ラクトフェリン=○
「ヒトの母乳に多く含まれるタンパク質で、免疫力をアップさせる。また、ノロウイルスが腸管細胞に付着することを防ぐ効果があると注目されています。抗菌作用もあり、感染をダブルで抑制できるという報告もあります」
ラクトフェリンは、ナチュラルチーズや牛乳にも含まれ、ラクトフェリン入りのヨーグルトもある。体の外からも中からもノロウイルスの感染を防ぎたい。