画期的「痛み緩和クリーム」で“注射嫌い”がいなくなる?

公開日: 更新日:

 もともとは2012年、レーザー治療における疼痛緩和のための外用局所麻酔剤として承認を受けた。今回は「注射針・静脈留置針穿刺時の疼痛緩和」として承認され、さらに0歳児を含む小児への用法・用量も追加された。

 アミド型局所麻酔薬であるリドカインとプロピトカインの2つを有効成分として配合している。

「従来のクリームはリドカイン単体で、室温では固体のため皮膚への透過性が低く、麻酔効果も小さかった。今回のクリームは2つを混合することで液状になり、皮膚への透過性が高く、麻酔効果も大きくなりました」

 皮膚は、表皮、真皮、皮下組織、筋層と組織が重なってできている。

 表皮は、皮膚表面から約0.2ミリ、真皮は表面から2.2~3.2ミリ、皮下組織は表面から4.2~5.2ミリの厚さ。注射は種類によって皮膚のどの深さまで到達するかが変わるが、最も深くまで到達する静脈注射でも皮下組織の辺りだ。

保険適用の範囲内

 疼痛緩和クリームは局所麻酔剤なので、塗ってしばらく時間を置いてから効果を発揮する。塗ってからポリエチレンフィルムなどのフィルム材で密閉して時間を置く。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動