作業療法士が徹底解説 快眠法のウソとホント<前編>

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 睡眠不足に悩む人が増えていることで、ちまたには睡眠に関する情報があふれている。快眠法を取り上げた書籍、熟睡できるとうたわれたグッズ、健康食品、サプリメント……。いったい何が“本物”なのか。全国で睡眠セミナーを開催している作業療法士の菅原洋平氏に聞いた。

 質の高い睡眠をとってぐっすり眠るためには、正しい知識を身に付け、勘違いを正す必要がある。快眠のウソ・ホントを徹底解説する。

①睡眠時間は8時間とらなければならない…×

「睡眠は一律に何時間とればOKというものではありません。年齢や季節によって必要な時間は変わるし、個人差もある。『8時間』という数字は、平均すればこれくらいの睡眠時間が望ましいという程度のもの。数字にこだわり、適切といわれる時間に合わせようとして、眠れないのに無理に寝ようとするのは逆効果になります」

 自分にとって必要な睡眠時間を把握するには、単純な睡眠時間ではなく「起床から4時間後に眠くなるかどうか」を目安にする。人間は、起床から4時間後に脳が最も活発になる。そのタイミングで眠気が出るのは、睡眠が不足しているということになる。

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