完治可能な病気だからこそ C型肝炎ウイルス検査のススメ

公開日: 更新日:

「インターフェロン治療は副作用が強いですが、DAAは副作用がほぼなく、成功率100%に近い薬もあります。何度インターフェロン治療をやってもダメだった人が、DAAで完治したケースは多い」

 ところがDAAは、肝硬変が重症段階(非代償性肝硬変)になると使えない。C型慢性肝炎と知りながら放置していた人は、せっかくのチャンスを逃すことになる。

 悲惨なのは、医師にかかっているのに「医師がDAAを知らない」「知っているが患者に勧めない」ためにDAAにたどり着けないケースだ。 

「インターフェロン治療登場以前に行われていた、単に肝臓の炎症を抑えるだけの治療が漫然と行われている。医師に知識がないのか、治療費が稼げるからと患者を“囲い込み”しているのか。いずれにしろ、患者は治療の機会を奪われる。それを避けるためには、専門医を受診すべきです」

 米澤氏らの話を聞き、90代でDAAの治療を受け、完治した人がいる。「肝がんの恐怖から逃れられ本当にうれしい」と、みな笑顔を見せるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」