完治可能な病気だからこそ C型肝炎ウイルス検査のススメ

公開日: 更新日:

 C型慢性肝炎は、副作用の少ない飲み薬で「完治」が可能な時代になった。しかし、その恩恵を受けられていない人がかなりいる。患者会の一つ「東京肝臓友の会」の米澤敦子事務局長に聞いた。

「友の会」では火曜日から金曜日の10~16時、電話相談を受け付けている。米澤さんたちスタッフが痛感しているのは、「C型慢性肝炎に気付いていない人がまだまだいる」ということだ。

 C型慢性肝炎は、C型肝炎ウイルスに感染し発症。10~30年かけて慢性肝炎↓肝硬変↓肝がんと進行する。

「『肝がんが見つかるまで気付かなかった』という相談は珍しくありません。自覚症状がなく、本人の認識では元気満々。だから、まさかC型肝炎とは疑わないのです」

 C型肝炎ウイルスの感染は2段階の血液検査で診断される。この検査は通常、健診や人間ドックに組み込まれていない。自ら進んで受けなければならないが、そうならないのは、「自分とは無縁の病気」という気持ちがあるからだろう。

■「1回受ければOK」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった