乳幼児は命の危険も 異例流行「RSウイルス」の基礎知識

公開日: 更新日:

「乳幼児は肺が脆弱で、免疫力が弱いので、呼吸不全から低酸素血症を起こし、命に関わります。不整脈、脳炎などの報告例もあります」

 高齢者で、特に心臓や肺に疾患を抱える場合も、やはり注意が必要。

「RSウイルス感染症肺炎になる場合もありますし、RSウイルス感染症は治ったとしても、異物除去の役割を担う気道の繊毛がダメージを受け、肺炎球菌など2次感染を起こすことがあるのです」

 乳幼児と高齢者以外は風邪症状で済む。ただし、喘息がある人は、喘息が重症化する恐れがある。

■病院に行くべき?

 前述の通り、見ただけでは風邪との区別がつかない。

「もし、ゼーゼーという呼吸をしていて苦しそうだったり、呼吸の回数が多いようなら、病院へ行くべき。咳が苦しそう、いつまでも症状が改善されない時も病院へ」 

 熱は出る場合とそうでない場合があり、熱が低いからといって必ずしも「重症ではない」という判断にはならない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋