乳幼児は命の危険も 異例流行「RSウイルス」の基礎知識
「乳幼児は肺が脆弱で、免疫力が弱いので、呼吸不全から低酸素血症を起こし、命に関わります。不整脈、脳炎などの報告例もあります」
高齢者で、特に心臓や肺に疾患を抱える場合も、やはり注意が必要。
「RSウイルス感染症で肺炎になる場合もありますし、RSウイルス感染症は治ったとしても、異物除去の役割を担う気道の繊毛がダメージを受け、肺炎球菌など2次感染を起こすことがあるのです」
乳幼児と高齢者以外は風邪症状で済む。ただし、喘息がある人は、喘息が重症化する恐れがある。
■病院に行くべき?
前述の通り、見ただけでは風邪との区別がつかない。
「もし、ゼーゼーという呼吸をしていて苦しそうだったり、呼吸の回数が多いようなら、病院へ行くべき。咳が苦しそう、いつまでも症状が改善されない時も病院へ」
熱は出る場合とそうでない場合があり、熱が低いからといって必ずしも「重症ではない」という判断にはならない。