AGEに着目し「糖尿病腎症」を治す画期的な自由診療を行う
ただし、テルミサルタンは、長く使い続けて耐性ができると、効果が低減する弱点がある。その場合には、昔からある「スピロノラクトン」という降圧剤を併用すると、耐性が取れて効果が復活する。
■「尿アルブミンが『2500以下』なら全員治せる自信
この2剤を使った組み合わせは、糖尿病腎症の治療を考える上で最強の治療法という。
「糖尿病腎症を治すには、とにかく早く発症を見つけて、早く治療を開始することが重要です。そのためには『尿アルブミン』という検査が欠かせません。しかし、糖尿病患者さんの4人に1人しか調べていないのが現状です。腎機能の検査には血中のクレアチニン濃度を測定する『血清クレアチニン』もありますが、この検査は腎機能が50%以下に低下しないと数値に変化が表れないので手遅れになってしまいます」
尿アルブミンは、血糖コントロールが非常に悪くても正常値の「18」を超えるのに最短でも5年はかかる。値が「10」を超えたら3カ月ごとに検査をすることで、正常値を超えても早期発見できるという。