薬の服用数は減らせるが…「合剤」が向く人と向かない人

公開日: 更新日:

 近年、「合剤」(配合剤)と呼ばれる薬が続々と登場している。何種類かの薬の成分をひとつの薬に配合したもので、服用する薬の数を減らせるというメリットがうたわれている。だが、中には合剤が向いてないケースもあるから気を付けたい。

 合剤にはたくさんの種類がある。高血圧の薬(降圧薬)をはじめ、コレステロール降下薬、糖尿病治療薬、鎮痛薬、血液をサラサラにする抗血小板薬、緑内障治療に使われる点眼薬など多岐にわたる。たとえば、効果を高めるために違う種類の薬を組み合わせて処方することが多い降圧薬は、Ca拮抗薬+ARB阻害薬、ARB阻害薬+利尿薬、Ca拮抗薬+ARB阻害薬+利尿薬など、作用機序の異なる薬をひとつにまとめた合剤が数多くある。

 飲まなければならない薬が山ほどあってうんざりしている患者にとっては、合剤にすることで服用する薬の数が減れば混乱しないで済むかもしれない。これは大きなメリットだ。しかし、いくつもの薬をひとつにまとめるとなると、不安に思う人もいるだろう。

 薬は飲んでから効き目が表れるまで時間に差がある。飲んでから30分で効果が出る薬と、1時間かかる薬をひとつにまとめて飲んでも効き目は変わらないのだろうか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    平野紫耀から杉咲花に「翠ジンソーダ」キャラクターわずか1年でバトンタッチのナゾ…平野ファン大混乱

  2. 2

    小芝風花は大河「べらぼう」とBS時代劇「金と銀2」“NHK掛け持ちW主演”で大丈夫なの?

  3. 3

    自公維の「高校無償化」に慶応女子高の保護者が動揺? なぜだ?

  4. 4

    中村芝翫「同棲愛人と破局宣言」で三田寛子の夫婦関係はどうなる? “梨園の妻”の揺れる心中

  5. 5

    佐々木朗希「通訳なし」で気になる英語力…《山本由伸より話せる説》浮上のまさか

  1. 6

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

  2. 7

    吉沢亮のアサヒビールだけじゃない!業界別CM「絶対NG」のタレントたち…ケンカ、運転事故、不倫はご法度

  3. 8

    開成合格でも渋幕に入学する学生が…強力なライバル校出現で揺らぐ唯一無二の存在

  4. 9

    【福井県おおい町】名田庄の自然薯そばと「大飯温泉」

  5. 10

    確率2%の抽選で10万円で永住権を手にした在米邦人が語る 7億円「トランプ・ゴールドカード」の価値