子供の近視が気になる親必読 オルソケラトロジーとは何?

公開日: 更新日:

 子供の近視は仮性近視から始まる。最初は目の中の緊張が高まって水晶体が厚くなることで、一時的に網膜より前で焦点を合わせてしまって像がぼやける。これが徐々に眼軸長の伸びにつながり、近視が進んでいく。

「眼軸長は成人で24ミリ程度ですが、近視が進んで26~27ミリ、中には30ミリを超えてしまう人もいます。こうなると『強度近視』の状態です。眼球がラグビーボールのような形になってしまうことで、血行が悪くなったり神経線維が引き伸ばされるなどして、40~50歳になったときに眼底出血を引き起こします。これを繰り返していると、失明に至ってしまうのです」

 多くの場合、近視は小学生から高校生までの間に急激に進行する。最終的に強度近視まで進んでしまうかどうかは分からないが、子供の頃にオルソ治療を始めて進行を3割抑制できれば、失明のリスクが高い強度近視まで悪化するケースを減らせる可能性がある。

 文科省の調査では平成29年度に視力1・0未満の小学生は32・46%と過去最悪を記録している。それだけに、近視の進行を抑制するオルソの効果が期待されているのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘