皮膚や目を破壊しがん作る…日焼けダメージの怖さと中毒性

公開日: 更新日:

■麻薬の禁断症状と同じ症状が

 紫外線は目にも影響を与える。紫外線の大半は眼球の表面の角膜と目の中でレンズ役を務める水晶体で吸収されるが、1~2%は網膜まで到達する。

 その影響で急性の紫外線角膜炎、慢性の翼状片、白内障が起こることがある。

「紫外線角膜炎になると網膜の充血、異物感、流涙などの症状が表れ、ひどいと眼痛を生じます。翼状片は黒目に白目が翼状に侵入する繊維性の増殖組織。戸外での活動時間が長い人に多く見られ、外科手術が必要となる病気です」

 白内障は目の中でレンズ役を担う水晶体が濁って網膜まで光が届かなくなる病気。初期には水晶体が硬くなるため老眼が進行し、濁りが強くなると視力が低下して、進行すると失明する。

 紫外線にこれほど毒性がありながら、日焼けサロンに通うなど、人はなぜ過剰なまでに紫外線を浴びたがるのか?

 紫外線の中毒性に注目した研究報告も行われている。2014年6月に発行されたアメリカの有名科学雑誌「セル」に掲載された研究論文がある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発