皮膚や目を破壊しがん作る…日焼けダメージの怖さと中毒性

公開日: 更新日:

 人間の皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織の3層構造からなり、UVBは表皮の底まで届く。そこには「メラノサイト」という色素細胞がある。それがUVBを感知すると、黒い色素メラニンが作られ、周囲に配布する。メラニンは基底細胞の上に傘のように覆いかぶさり、その核の中にある遺伝子を紫外線から守る。これが日焼けだ。

「日焼けは1カ月もすると、メラニンを含む細胞が剥がれ落ちて肌は元に戻ります。ただ、長く紫外線を浴びるとメラノサイトが影響を受けて、UVBを浴びなくてもメラニンを作り続けるなどさまざまな悪影響が出てくるのです」(石原院長)

 一方、UVAは真皮まで届き、しわやたるみなどを起こす。真皮には皮膚の張りや弾力を保つコラーゲンなどの線維性の物質があるが、それが影響を受けて顔を動かしたときに、皮膚の一部にひずみができてしわやたるみができる。「皮膚は『心』を持っていた!」(青春出版社)の著者で桜美林大学の山口創教授が言う。

「皮膚へのダメージは人の意識を変える可能性すらあります。皮膚と脳は受精卵の外側にある外胚葉から派生し、皮膚が受け取る膨大な刺激は脳に直接伝わり、無意識のうちにさまざまな感情や知性を形成しているからです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    浜田省吾が吉田拓郎のバックバンド時代にやらかしたシンバル転倒事件

  4. 4

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 5

    「いま本当にすごい子役」2位 小林麻央×市川団十郎白猿の愛娘・堀越麗禾“本格女優”のポテンシャル

  1. 6

    幼稚舎ではなく中等部から慶応に入った芦田愛菜の賢すぎる選択…「マルモ」で多忙だった小学生時代

  2. 7

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  5. 10

    フジテレビ系「不思議体験ファイル」で7月5日大災難説“あおり過ぎ”で視聴者から苦情殺到