皮膚や目を破壊しがん作る…日焼けダメージの怖さと中毒性

公開日: 更新日:

 実験用マウスを2群に分け、一方にのみ背中の毛をそり、白人がフロリダの真昼の太陽に20~30分当たるのと同程度の紫外線を6週間照射する実験が行われた。結果、1週間でβエンドルフィンの血中濃度が高まり、その群のマウスは実験中、人に触れられたり気温が上がったりしても動じなかった。ところが途中でβエンドルフィンの経路を遮断するナロキソンを投与すると、体が震え、歯がガチガチ鳴るといった麻薬の禁断症状と同じ症状が表れた。

「紫外線が皮膚にあたるとがん抑制遺伝子であるP53を活性化し、メラニン細胞刺激ホルモンであるプロオピオメラノコルチン(POMC)の転写を促します。POMCはメラニン色素とβエンドルフィンを生産する前駆体物質で、βエンドルフィンは、麻薬と同じ鎮痛効果や依存性があります。紫外線がこの物質を増やしているとすれば、紫外線中毒も存在するかもしれません」(石原院長)

 健康のため日光に手などを20~30分さらす必要はあるが、長時間、戸外にいる人は紫外線対策をしっかりすることだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 2

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  3. 3

    国民民主党「新人都議」に渦巻く“スピリチュアル疑惑”…またも露呈した候補者選定のユルユルぶり

  4. 4

    巨人・田中将大を復活させる「使い方」…先発ローテの6番目、若手と併用なんてもってのほか

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    高橋真麻がフジ港浩一前社長、大多亮元専務を擁護の赤っ恥…容姿端麗な女性集めた“港会”の実態知らず?

  2. 7

    参院選「自民裏金議員15人」で当確5人だけの衝撃情勢…比例は組織票があっても狭き門

  3. 8

    ドジャースが欲しがる投手・大谷翔平の「ケツ拭き要員」…リリーフ陣の負担量はメジャー最悪

  4. 9

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  5. 10

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?