3人に1人が経験 アイスクリームで頭痛はなぜ起こる?
アイスクリームやかき氷がおいしい季節になりました。皆さんは冷たいものを一気に食べて、頭がキーンとする頭痛に襲われたことがありますか? 統計にもよりますが、少なくとも3分の1くらいの人はそうした経験があるようです。
これを正確には「寒冷刺激による頭痛」と言います。冷たいものを食べて起こる場合には、アイスクリーム頭痛という言い方が、医学用語としても使われています。典型的なアイスクリーム頭痛は、アイスクリームやかき氷などを食べた時に、数秒で始まり、1分以内にはピークを迎え、5分以内には消失します。
なぜ冷たいものを食べると頭痛が起こるのでしょうか? 実は正確には分かっていません。三叉神経という脳神経が刺激されることにより、頭痛が起こるのではないかと考えられています。このように受けた刺激とは別の場所に痛みが起こる現象を、関連痛と呼んでいます。
片頭痛と関係がある、という報告もありますが、はっきりしていません。それでは、冷たいものを食べても頭痛にならないためには、どうすればいいのでしょうか?
ある研究によれば、ゆっくり食べることにより、頭痛の起こる確率はかなり減少したとされています。アイスクリームやかき氷は、ゆっくり食べることが、頭痛の予防にもなるようです。