専門医も関心大 糖尿病治療薬「SGLT2阻害薬」に新たな効果

公開日: 更新日:

 良いツールが現れた。この先は、患者それぞれに応じた使い道を見つけられるか――。これが課題になっている。

■和食の勧め

糖質制限の問題点が、学会内の市民公開講座で改めて取り上げられました。糖尿病の患者数増加に糖質が関係してるのであれば、糖質摂取量も増えているはず。しかし実際は、反比例して糖質摂取量は減っている」

 さらに、糖質制限で早く減量できるが、女性の平均体重は以前と比べて減っており、一方、女性の糖尿病や心臓病のリスクは増加している。

「つまり、糖質摂取が糖尿病の大本の原因ではない。そもそも脳の栄養分であり、日本人の食生活に深く入り込んでいる糖質は、短期間はやめられても、やめ続けることは困難。長期的対策として、日本人に馴染み深い和食で、血糖値をうまくコントロールできる食生活を身に付けるべき」 

 具体策として①糖質の前に食物繊維が豊富な野菜を食べ、血糖値を上げにくくする②よく噛んで食べる③夜の糖質は少なめに④五感を楽しめる彩り豊かな献立にし、栄養の偏りを防ぐ。

 一見、当たり前の内容かもしれないが、糖質がいいか悪いか揺れている人が多い表れか、熱心にメモを取る市民が集まった。

 参考にすべし。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態

  3. 3

    高市総裁「首相指名」に漂う不安…自民党内は“厭戦ムード”も燻る火種、飛び交う「怪文書」の中身

  4. 4

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    高市自民、公明からの三行半で早くも本性露呈…「やられたら秒でやり返す」「イキらなきゃ負け」のオラオラ体質

  2. 7

    出来たとしても高市政権は短命…誰も見通せない激動政局の行方を徹底分析(前編)

  3. 8

    佐川宣寿元理財局長のメール開示「遺族と話し合う」…森友文書で加藤財務大臣が明言

  4. 9

    進次郎氏落選もダメージなし? 妻・滝川クリステルが目指した「幸せ家庭生活」と耳にしていた夫の実力

  5. 10

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか