ズブ濡れでクーラーは危険 真夏の「低体温症」は命も奪う

公開日: 更新日:

「冬山などで寒風や雪、冷雨にさらされることで起きる病気だろう。都会暮らしの俺には関係ない」――。勝手にそう思い込んでいる人も多いが、間違いだ。真夏の都会でも「低体温症」になることはあるし、放っておけば意識を失い、呼吸停止などから命を失うことにもなりかねない。アウトドア好きは注意したい。

「低体温症は、猛暑の合間に遭遇するゲリラ豪雨(局地的大雨)で注意すべき病気のひとつです。びしょ濡れになっても気温が高ければいいのですが、ゲリラ豪雨後に上空の寒気が吹き下ろしてくることがある。濡れた体から一気に気化熱が奪われ、体温が急激に下がる場合があるのです」

 こう言うのは「赤坂パークビル脳神経外科」(東京・赤坂)の福永篤志医師だ。人体の中心部の深部体温は通常36度から37度程度に保たれている。それが35度を切ると低体温症と診断される。

 最初は皮膚表面の血管が収縮して鳥肌が立ち、熱を得るための筋肉の収縮から、体がガタガタと激しく震える。やがて口ごもる話しぶりになり、よろめいて歩くようになる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  2. 2

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  3. 3

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  4. 4

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  5. 5

    “年収2億円以下”マツコ・デラックスが大女優の事務所に電撃移籍? 事務所社長の“使い込み疑惑”にショック

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…

  3. 8

    日本にむしろ逆風…卓球王国中国で相次ぐトップ選手の世界ランキング離脱と進む世代交代

  4. 9

    「(来季の去就は)マコト以外は全員白紙や!」星野監督が全員の前で放った言葉を意気に感じた

  5. 10

    迷走するワークマン…プロ向けに回帰も業界では地位低下、業績回復には厳しい道のり