ホントに必要?ダイエット中の「朝食」問題を専門家に聞く
「だからといって運動が必要ないわけではありません。有酸素運動は脂肪を分解しやすくするためダイエットに役立ちます。しかも、運動により鍛えられる筋肉は体を支え、動かし、血液中の糖を貯蔵するだけでなく、ホルモンを分泌する内分泌器であることがわかっています。そうしたおかげで体の活力エネルギーを生産したり、代謝をキープしたり、血行を促したりと全身の健康維持に役立っているのです」
例えば、ウオーキングなどの有酸素運動で増えるマイオネクチンは心筋内の細胞死や炎症を抑えて心臓を守る働きがあることがわかっている。
「筋肉量は20代をピークに10年で10%ずつ減少し、筋肉量の少ない人は早く亡くなることがわかっています。筋肉をつけるのは難しいのですが、有酸素運動の直後に筋トレをするとつきやすいことがわかっています。減少する筋肉量を維持するために中高年の人は夕食後にジョギングをし、その後に腕立て伏せやスクワットなどの筋トレをゆっくりした動作で時間をかけてやるスロトレをするといいでしょう」