人気書籍の医師に聞く 食事でうつや発達障害がよくなる?

公開日: 更新日:

「特にタンパク質不足が深刻です。タンパク質は、心を落ち着かせる働きのあるセロトニンや、喜びを感じさせるドーパミンなどの神経伝達物質の原料となる栄養素。抑うつ気分というのは、神経伝達物質が不足することから起こりますが、原因はタンパク質不足であることが多いのです」

 さらに、発達障害やパニック障害などでうまく日常生活が送れないという人も、栄養の見直しで楽になることがあるそうだ。

「それぞれの症状は薬で治療しますが、食事の見直しは最重要。注意欠陥多動性障害(ADHD)の子どもでは、高タンパク・低糖質食に加えてプロテイン・鉄・ビタミンのサプリメントで状態が改善。パニック障害の方は、高タンパク・低糖質食の導入と鉄不足を改善することで症状が和らぎ、減薬することができています」

 子どもの起立性調節障害や学習障害(LD)なども、タンパク質や鉄が足りない半面、糖質は過剰なことが多いという。

 では、日常からどのようなものを食べていればいいのか。


「タンパク質の摂取には、毎日200グラムの肉が必要。鉄分も豊富に含まれる牛や豚、ラムなど赤身の肉がおすすめです。卵も1日3個以上。白身は生だとビタミンの吸収を阻害する成分が含まれるため、加熱して食べるといいでしょう」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発