人気書籍の医師に聞く 食事でうつや発達障害がよくなる?

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「特にタンパク質不足が深刻です。タンパク質は、心を落ち着かせる働きのあるセロトニンや、喜びを感じさせるドーパミンなどの神経伝達物質の原料となる栄養素。抑うつ気分というのは、神経伝達物質が不足することから起こりますが、原因はタンパク質不足であることが多いのです」

 さらに、発達障害やパニック障害などでうまく日常生活が送れないという人も、栄養の見直しで楽になることがあるそうだ。

「それぞれの症状は薬で治療しますが、食事の見直しは最重要。注意欠陥多動性障害(ADHD)の子どもでは、高タンパク・低糖質食に加えてプロテイン・鉄・ビタミンのサプリメントで状態が改善。パニック障害の方は、高タンパク・低糖質食の導入と鉄不足を改善することで症状が和らぎ、減薬することができています」

 子どもの起立性調節障害や学習障害(LD)なども、タンパク質や鉄が足りない半面、糖質は過剰なことが多いという。

 では、日常からどのようなものを食べていればいいのか。


「タンパク質の摂取には、毎日200グラムの肉が必要。鉄分も豊富に含まれる牛や豚、ラムなど赤身の肉がおすすめです。卵も1日3個以上。白身は生だとビタミンの吸収を阻害する成分が含まれるため、加熱して食べるといいでしょう」

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