著者のコラム一覧
名郷直樹「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長

「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長、自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、臨床研究適正評価教育機構理事。著書に「健康第一は間違っている」(筑摩選書)、「いずれくる死にそなえない」(生活の医療社)ほか多数。

若い世代が野菜や果物を食べない理由は「収入」にあり?

公開日: 更新日:

 若い世代ほど炭水化物摂取の中での野菜、果物の割合が低いというデータを紹介しましたが、私の30歳前後の3人の子供も野菜や果物をあまり食べないかもしれません。特に一人暮らしをすると、余計にその傾向が強まる気がします。

 ただコンビニに行ったりすれば、最近は多くの種類の野菜サラダが並んでいて、一人暮らしであっても野菜を食べるのは難しいことではありません。手に入るのに食べないのは、単に野菜果物嫌いという嗜好の問題でしょうか。

 また値段の問題もありそうです。野菜サラダの値段が200~400円だと、わざわざ弁当に追加して買ってまでとはならないかもしれません。さらに果物となると、野菜より値段が高くて、若い人は手を出しにくい食材になっているようです。

 ここから先は単なる私の類推に過ぎませんが、若い世代の野菜、果物の摂取割合が低いのは、嗜好の問題だけではなく、野菜果物の値段が高いことや、一人暮らしの人が多いことからきている可能性があります。

 高齢者でも収入が低かったり、一人暮らしだと、若い世代と同様な割合になっているかもしれません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…