絶対に風邪をひかないための技術 ベテラン内科医が教える

公開日: 更新日:

「マスクは飛沫が直接口や鼻に侵入するのを防ぐだけでなく、感染した手で口や鼻を直接触ることも防ぎます。豪州のニューサウスウェールズ大学の研究によると、人は、1時間で平均23回、無意識のうちに顔を触り、接触時間は口が2秒、目や鼻が1秒と報告しています。マスクはこうした行為による感染リスクを大幅に下げます」

 マスクは口や鼻の中の温度を上げる。その結果、冬の寒さで滞りがちな血流を改善する。そうすると免疫細胞が体内に侵入したウイルスや細菌を素早く発見し対処できる。問題はメリットの多いこうしたマスクを一般の人は正しく使えていないことだ。

「マスク着用に関しては3つの厳守すべきポイントがあります。(a)鼻と頬の隙間のできないマスクの選択(b)まめに捨てる(c)マスクの表面を絶対に触らないです。1日に使い捨てマスクを4~5枚使うくらいでいいと思います。ただし、マスクの着脱は必ずひもの部分をつまんで行い、外した後は必ず手を洗い、きれいな手で新しいマスクをつけましょう」

 1日11回以上手洗いする人は風邪になる確率が半分になるとの報告がある。睡眠時間を8時間とすると1時間半に1度の手洗いとなる。指先や爪の中、指と指の間、親指は丁寧に洗うことだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」