著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

野沢菜は朝食向き 老化を防ぎ、ストレスに強い体をつくる

公開日: 更新日:

 また、野沢菜漬けは近年注目が高まる植物性乳酸菌による発酵食品でもあります。漬けるレシピにかかわらず1ミリリットル当たり104個以上の生きた乳酸菌が含まれており、多くは107個以上の乳酸菌を含んでいたという報告もあります。強い酸味は乳酸発酵が進んでいるためなのです。

 信州大学農学部は野沢菜に免疫力を高める効果があることをマウスの実験で初めて明らかにしました。

 野沢菜の抽出物をマウスの脾臓(ひぞう)細胞に与えると、免疫に関わるインターフェロンγの合成がアップするそうです。

 野沢菜漬けでも同様に検証した際には食塩水に漬ける日数が7日間の場合に効果が出始め、14日以上漬けるとなんと生の野沢菜より多くのインターフェロンγをつくるようになったといいます。

 マウスに食べさせる実験では、生の野沢菜と野沢菜漬けを比べた場合、効果に大きな差はなかったのですが、口から食べて免疫を上げることができるのは素晴らしいことです。野沢菜漬けを食べるもよし、野沢菜を炒めたり茹でたりするのもよし。食べて免疫力をアップしていきましょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー